グリコール酸を肌に塗ると、少しピリッとしたり、ほてるようなむずがゆいような感じはしますが、痛みはありません。こうした皮膚の感覚は、ピーリングを行っている51分間だけのもので、洗い流せばなくなります。
ピーリングを行った直後は、それまで皮膚についていた脂やホコリ、汗などすべてをきれいにとり去ってしまったような、リフレッシュした感じがします。ケミカルピーリングを受けた方は、皆さん「すっきりした」とおっしゃいます。
治療後は、少し赤みが残りますが、数日程度で治ります。日焼け後のように皮膚がはがれると、その下から新しい皮膚が現れます。
シミやシワなどができていた表皮の表面をとり除くことによって、皮膚の組織が自然に再生するのです。表皮の再生は、私たちのからだがもともともっている修復機能によって起こるのですが、グリコール酸自体にも、コラーゲンなどの皮膚組織を増加させる力があることもわかっています。
ケミカルピーリングは、欧米では1940年代から数十年にわたって進歩してきでおり、たいへんポピュラーになっています。1960年代頃、ピール剤として主に使われていたのはフェノールでした。
フェノールは、皮膚の脱色を伴いやすいため、当時は、ケミカルピーリングは皮膚の色の濃い人には不向きと考えられていました。しかし、現在ではピール剤の研究、技術開発も進んできており、皮膚の色にかかわらずケミカルピーリングができるようになっています。
顔全体、あるいは部分的に皮膚の表面をはがすというわりには比較的安全で簡単なので、広く行われているのです。欧米で行われているケミカルピーリングは、一般に、表皮をはがす深さによって浅いピ―リング、中くらいのピーリング、深いピーリングの3段階にわかれます。
とりたいシワが浅かったり、シミが薄くて小さい場合などは浅いピーリングで十分ですが、シワが深くて、濃い大きなシミがあるような場合は、より深いピーリングが必要になります。このように、ケミカルピーリングで皮膚のどの深さまではがすかは、皮膚に存在するシワの深さで決まります。
使用するピール剤の種類を変えることでピーリングする深さを変えられます。グリコール酸のほかには、フェノールやトリクロール酢酸(TC)などが使われています。
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